2014年7月5日土曜日

骨の学校〈3〉コン・ティキ号の魚たち [単行本]

骨の学校〈3〉コン・ティキ号の魚たち [単行本]

この本を読むと、あることを確かめたくてサンマが食べたくて仕方なくなります。
そして、サンマのある部分を見たくて見たくてたまらなくなります。
骨から見えてくる、魚の不思議な進化の秘密。知られざる「骨ワールド」絶好の入門書第三巻。
魚の骨を捨てるなんて、もったいない!
祝日、昼頃目が覚めて寝床の中で、空腹も気づかず読みふけりました。

食卓の魚の骨から始まり、沖縄島を太平洋の筏とみなす仮説を立てて魚たちの住処

を探り、進化の話へと展開し、最後はやや悲しいどんでん返しまで、ゲッチョ節に

乗せられました。

次々に登場する骨仲間や魚仲間(?)たちの協力と、「強く願えば必ずかなう」と

いう信念によって謎が解き進まれる様子はミステリーなみです。

この本を読み終えたら、食卓の魚の骨をつついて、見つめずにはいられなくなり、

その人なりの発見を得ることでしょう。
子供の自由研究に魚の骨格標本をと考え、シリーズの2冊購入しました!わかりやすくてとても参考になりました。
生き物はみんな、生き残るために生きているんだな、と思わされる。餌を捕り、身体を変え、生きる場所を選び・・・。そしてそれが骨というちいさなものの中に表れていることの不思議と、骨の語る生命の強さとに打たれる。

人と魚と海と地球。食卓の魚の骨から、沖縄の海へ、深海へ、その太古の姿へ・・・何かをつきつめて考えれば、最後にはいのちへとつながるのだろう。つながってひろがってまた戻ってくる著者の視線が描き出す、おおらかでやさしい骨観察記。それは著者の毎日の営みのこすり出しでもある。

読むと博物誌を書きたくなる、そんな一冊。


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